【更新報告】完璧さと「弱点」について【魔王無き世の英雄譚】
完璧さと「弱点」について こんにちは。 本日もお疲れ様です。 もしかして、筆記試験、自信ない? 『魔王無き世の英雄譚~かつて世界を救った『拳聖』は、今生で『剣聖』を目指します~』 第16話「小さな背中」を更新しました! ▼第16話 小さな背中 第16話 小さな背中 - 魔王無き世の英雄譚~かつて世界を救った『拳聖』は、今生で『剣聖』を目指します~(想兼 ヒロ) - カクヨム 「これは確かに私の熱だ」 kakuyomu.jp モーングローブ学院に到着したエリクとライナス。エリクは、そこがかつての仲間である『慧眼』リディアが夢見て創設した「知の殿堂」であることに深く感慨を覚える。 二人が適性検査の長蛇の列に並んでいると、昨年ライナスを打ち負かした男に遭遇。「今年も記念受験か」と嘲笑われますが、ライナスはもはや怯えることなく、「今度は勝つ自信がある」と毅然と言い返し、自身の成長を見せた。 第15話「慧眼が見た夢」より さて、第16話のタイトルは「小さな背中」でした。 この「背中」が誰のものか。 一応、二つありまして。 エリクが見送ったガリウスの背中と、ライナスが見たオチのエリクの背中です。 これまで、飄々としていて何でもできるエリク。 それもそのはず。中身には100年前の老戦士の自我と記憶がありますから。 名言はしていませんでしたが、ライナスはエリクを年上のように思っていたのです。 実際はライナスの方が年上ですけどね。 邪魔者を一撃で制圧する強さを見せた彼が、今回、思わぬ弱点を露呈します。 「基礎知識と、歴史と、算術と……」 「いや、それ全部だな」 筆記の内容が壊滅的。 今まではエリクがライナスを助け、導く場面が多かったのですが、 彼の「弱点」が明らかになったことで、初めてライナスがエリクを精神的に支える側に回ります。 苦手なものに落ち込み、とぼとぼと歩くエリクの背中は、ライナスの目にはきっと「小さく」映ったはずです。 完璧に見えるキャラクターがふと見せる弱さや人間らしさ、いわゆる「ギャップ」は、書く側としても非常に楽しいところです。 果たしてエリクは筆記試験を突破できるのか? 引き続き、試験の行方を見守っていただけると嬉しいです! 第一話はこちらから 第1話 魔王 - 魔王無き世の英雄譚~かつて世界を救った『拳聖』は、今生で『剣聖』を目指します~(想兼 ヒロ...