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2026年1月15日木曜日

【SS】真っ赤な宝石【星使いティンクル・ライツ】

 真っ赤な宝石

画像
森の小人とおっきな果物

「ほうほう」

ライツが顔を近づける。その真っ赤な肌はつやつやで、彼女の顔が映るほどだった。

「う~ん」

対して洋介は、渋い顔で頭を抱えていた。

(そういや、おばさんの療養先ってイチゴの名産地だったか?)
洋介の記憶に残るのは海辺の町だからイチゴが採れるイメージはない。

「よかったら食べてください、って気軽に言えるようなレベルの代物じゃない気がするなぁ」

入っている箱から見るからに高級品である。正直、洋介は手が震えた。

贈り主は優香の母親だ。
一度、会いに行ってからは時々こうやって贈り物をしてくれる。大変ありがたいし、好かれることに悪い気はしないのだが。
こうして、気後れすることが多々あるのだ。

「おっきいねぇ」

ライツは気軽に、そのうちの一つを抱えている。
(ライツがちっさいんじゃ……)
そう思ったが、明らかに洋介の知る一粒よりも大きかった。

(ライツだったら一個でおなかいっぱいかな?)

その瞬間、洋介は思い出した。
幼い頃に見た絵本。森に住む小人が育てる農作物は全て人間が残したもので。自分よりも大きな果物を、皆で一生懸命育て上げていた。

(ライツ、ああいう服も似合いそうだよな……)

洋介は、ライツを通して絵本の小人が着ていた服を思い出している。

「ヨースケ?」
自分を見ていながら見ていない洋介の視線。それを不思議に思い、ライツはイチゴを抱えたまま、首を傾げていた。

【本編はこちらから】

プロローグ
星使い ティンクル・ライツ ~願いは流星とともに~/想兼 ヒロ - カクヨム

想兼 ヒロ

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2024年7月16日火曜日

【今日の短歌】敗者へ贈る【高校野球】

白球に 込めた願いは 散りゆくも
想いは続く 明日の空へと

#今日の短歌


 高校野球、熱戦が繰り広げられています。

 よく聞くのは優勝候補、シード校の敗退。もちろんジャイアントキリングを達成したチームは賞賛されるべきですが、泣き崩れる選手を見ると心が痛みますね。

 強豪校の選手は、その先の進路も野球の成績で決まる、と考えていると思いますし、自分の夢をそこにかける選択肢はあるべきだと思っています。


 でも、人生これで終わりじゃないですし。

 ここまで頑張ってきた分は無駄にならないので、今すぐは無理だとしても前を向いて欲しいなぁと思っています。




2024年7月7日日曜日

【創作】そんなに燃えなくても……【今日の短歌】


燃える陽は 我はここにと 高らかに
張り合う心も 弱りゆくかな


#今日の短歌


 暑いですね……。

 太陽が生き生きと輝いているのが憎らしくあります。


 「負けないぞ」と張り合ってみるも、すでに弱り気味。

 相手は強いので、無理に戦うことなく自愛しましょう。


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【SS】予想外の赤【サマー・メモリーズ】

  似合わない……なんで!? 「あ、あれ?」  鏡に映る私は、目を見開いて固まっていた。 頬はカッと熱いし、変な汗まで出てきた。そこに映るのは、予想外の姿。思わず目をそらしたくなるほどの不出来。  お小遣い握りしめて買ってきた赤リップ。期待していたからこそ、なんかガッカリだな。 ...