2026年2月6日金曜日

【創作秘話】「リンゴ」が繋ぐ、命を巡る鎮魂歌について。

 こんにちは。

本日もお疲れ様です。

「りんご」という果実

日常にある、ありふれた果実「リンゴ」。
皆さんは何をイメージしますか?

自分がイメージしたもの。
神話的には「禁断の果実」。身近な果物として「日常の象徴」。そして、真っ赤な色は「命そのもの」。

現在連載中の現代ファンタジー小説『ソウル・エコーズ~精霊達への鎮魂歌~』
今回は、本作の重要なシーンやテーマを象徴する「リンゴ」をお題に、少しだけご紹介させてください。


始まりの赤:転がるリンゴと涙目の少女

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「……生きてる?」 (第2話『覚醒の時』より)

物語が動き出した第2話のワンシーン。
血まみれで倒れていたはずの雄大(ゆうた)が、病院で何事もなかったかのように目覚める。
そのことを知らずに、まだ眠っているだろうと思い込んでいた神谷澪(かみや みお)。
目の前の光景を見て、衝撃のあまり手荷物を取り落とす場面を描きました。
無機質な病院の白い床を転がる、真っ赤なリンゴ。
それは
「日常(澪)」の中に「非日常(雄大の蘇生)」が転がり込んできたことの暗喩でもあります。
ここから、彼らの「死と再生」の物語は始まります。


命の儀式:白亜の少女と禁断の果実

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「食事というのは、他の生物の命をもらいうける儀式だ」 (第17話『冷たい雨』より)

二つ目は、リィナの白とりんごの赤です。
透き通るような白髪と、ルビーのごとき瞳を持つ彼女。
生粋の魔術師として過ごし、普通の生活を知らない彼女が、雄大との温かい食卓を通じて「食べる=命を繋ぐ」ことの意味を知るシーンをイメージしてます。
• 白(リィナ):無垢、虚無、器
• 赤(リンゴ・瞳):生命、血、意志
この色彩の対比は、彼女の中に芽生え始めた「生きたい」という渇望なのかもしれません。

こちらは動画。
風になびく白髪と、掌で輝く命の赤。その神秘的な空気感を感じていただければ幸いです。


優しい朝:ウサギりんごとエプロン男子

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「おいしい」 (第17話『冷たい雨』より)

最後は、打って変わって穏やかな日常の一コマ。
最強の魔術兵器であるリィナが、主人公・雄大の手料理(ウサギりんご)に陥落した瞬間です。
エプロン姿が板につきすぎている「オカン属性」の雄大と、無表情のままリスのように頬を膨らませて食べる「ポンコツ可愛い」リィナ。
第14話や第16話で見せた、二人の「餌付け」関係を象徴する一枚になりました。
過酷な運命(非日常)の合間にある、守るべき温かい時間(日常)。
このギャップこそが、本作『ソウル・エコーズ』の最大の魅力かもしれません。


🍎 おわりに

「衝撃の再会」「命への感謝」「温かい食卓」。

一度死んだ少年と、器の少女。 欠けた魂が響き合う現代ファンタジー『ソウル・エコーズ~精霊達への鎮魂歌~』は、現在連載中です。
▼『ソウル・エコーズ』を読むhttps://kakuyomu.jp/works/822139840508911926/episodes/822139840508990361

よかったら読んでいただけると嬉しいです。
評価いただけると、もっと嬉しいです。

それでは、またお会いしましょう。

#ソウルエコーズ #Web小説 #現代ファンタジー #創作 #コンセプトアート #カクヨム   #イラスト

2026年2月5日木曜日

どんな物語にだって「終わり」がある 【シルヴァランド物語】

 こんにちは。

本日もお疲れ様です。

『シルヴァランド物語~放課後の勇者~』

無気力な少年・観月雄輝と、未完の物語に囚われた天使の少女・クレア。
二人の旅路のハイライトを、3枚のイラストと1本のショートムービーで表現しました。

彼らがたどりついた「終わりの風景」を感じていただければ幸いです。
一応、念のため言っておきますが、物語の結末まで書いてます。
ネタバレ注意

先に読んでいただける方はこちらから。
第1話 天使の誘い
シルヴァランド物語~放課後の勇者~ /想兼 ヒロ - カクヨム

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覚醒の笑顔 ——「蒼き鎧」

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「いいな、それ。やる気出てきた」 (第15話『蒼き鎧』より)

物語の中盤、それまで戦う理由を見つけられず無気力だった雄輝が、初めて少年らしい無邪気な笑顔(ニカッ)を見せた瞬間です。

クレアから贈られた魔法の防具『蒼き鎧』。
「私が生きている間は守る」と自己犠牲を口にするクレアに対し、雄輝は納得できず、逆に「私を守ってください」と言い直させます。

その言葉を聞いて見せた雄輝の笑顔と、思わずドキンとしてしまうクレア。
二人の関係が「守られる者と守る者」から「互いに支え合うパートナー」へと変わった、尊いターニングポイントです。

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仮面と本心 —— ループの絶望と救済

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「俺はクレアのやりたいことをする」(第23話『世界の終わり』より)

この物語の裏には、残酷な真実が隠されていました。
それは、この世界が「開発中止になった未完のゲーム」であり、クレアはバグのように繰り返される「死に戻り」のループに囚われていたということ。

左側: 終わらない絶望の中で、心を摩耗させながらも無理やり貼り付けていた「仮面の笑顔」。
右側: 雄輝という「終わりをもたらす者」に出会い、共に歩むことを決めた「本当の笑顔」。

第24話で二人が拳を合わせた瞬間、孤独だったクレアの戦いは、二人の物語へと変わりました。

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最後のわがまま —— 「終わり」の風景

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「本当は、あなたの物語の続きを見てみたかった」 (第27話『最後のわがまま』より)

すべての戦いが終わり、神魔の領域が浄化されて現れたのは、一面の白い花畑でした。

戦士としての『蒼き鎧』を脱ぎ、白いワンピース姿に戻ったクレア。
彼女の背中の『無垢なる翼』よりも白く輝くその姿は、戦う運命から解き放たれた一人の少女そのものです。

動画で表現したのは、彼女が光の中に溶けていく直前の風景。
風に揺れる白い花、舞い散る花びら、そして切なくも温かい微笑み。

「このシルヴァランドがここにあったことを。そして、私がここにいたことを。……どうか、覚えておいてください」
(第27話『最後のわがまま』より)

たとえ世界が消滅し、誰の記憶からも消えたとしても、雄輝だけは忘れない。
剣の代わりにペンを握り、彼女の生きた証を語り継ぐ——。
そんな「終わり」から始まる希望を、この映像に込めました。

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おわりに

『シルヴァランド物語~放課後の勇者~』は、ここで幕を閉じます。
しかし、皆様がクレアたちのことを心に留めてくださる限り、彼女の物語は終わりません。

まだ本編を読んでいない方は、ぜひ二人の旅路を見届けてください。

📖 小説本編はこちら(完結済)
第1話 天使の誘い
シルヴァランド物語~放課後の勇者~ /想兼 ヒロ - カクヨム

Author: 想兼 ヒロ Illustration & Movie:Gemini

#シルヴァランド物語 #放課後の勇者 #ファンタジー #ライトノベル #小説紹介 #イラスト #映像作品 #創作

読んでいただけると嬉しいです。
評価いただけると、もっと嬉しいです。

それでは、またお会いしましょう。

【Kindleで配信中】


【創作秘話】「リンゴ」が繋ぐ、命を巡る鎮魂歌について。

  こんにちは。 本日もお疲れ様です。 「りんご」という果実 日常にある、ありふれた果実「リンゴ」。 皆さんは何をイメージしますか? 自分がイメージしたもの。 神話的には「禁断の果実」。身近な果物として「日常の象徴」。そして、真っ赤な色は「命そのもの」。 現在連載中の現代ファンタ...