【小説】恐るべき鉄人兵団【ドラえもん】

  本日もお疲れ様です。

【ドラえもん公式】からのお知らせ

 ドラえもん公式YouTubeチャンネルがリニューアルするそうです。何か、急にドラえもんの画像がタイムラインに出てきたので何だろうなって思ってたんですよ。

 ちなみに自分は藤子・F・不二雄ミュージアムに足を運ぶくらいにはドラえもん好きです。

SF小説家が本気で書いた「ドラえもん」

 その流れで今日紹介したいのは小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団


 瀬名秀明さんが書いた映画「ドラえもん のび太と鉄人兵団」をノベライズしたものです。基本的には原作通りなのですが、小説という媒体を生かして隙間隙間を膨らませてあって、非常に読み応えがあります。年齢層も「中学生くらい」を想定しているらしく、作家さんの本気の文章で新たなドラえもんが描かれているのではないかと思います

 冒頭から「え、ドラえもん知ってるならこれは常識でしょ?」という部分にも説明を欠かさない。ドラえもんの外見描写とか、今更必要かと思われるところも丁寧に書かれています。それこそSFな存在なのに、説明されると現実感が出てきますね。

 あと、これは「パラサイト・イヴ」の作者であるという知識を事前に持ってしまっていたからかもしれませんが、哲人兵団という存在に日常が侵食されていく感覚が恐ろしくもありました。しかし、よく考えたら日常の隣にある「S(すこし)・F(ふしぎ)」な世界観こそが藤子・F・不二雄作品、というところでうまく小説の世界として描けているのではないかなと思います。

 個人的に原作には登場していない星野スミレが出てきたのは嬉しかったです。実はドラえもんよりパーマンの方が好きなので。

 自分が買ったときとは違い、文庫版も出ているので是非未読の方は読んで頂きたいなと思います。

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