
「まいご?」
ライツが首を傾げると、黄色いふわふわも同じように首を傾げた。
ひよこはライツが近づいても逃げようとしない。むしろ、興味津々といった様子でくちばしをくっつけてくる。
「ははは、くすぐったい」
柔らかい羽毛がライツの肌をくすぐった。
「だいじょうぶ。きっと、見つけてくれるから」
ひよこの横に腰掛けたライツは、満面の笑みでそう言った。
自分も迷子になったとき、不安で仕方がなかった。自分が元の世界に戻れないことに気づいたとき、涙が止まらなかった。
そのとき、包んでくれた暖かい腕。側にいてくれた人が笑ってくれたからこそ、ライツはくじけずにすんだ。
今度はライツの番だ。
「♪~」
ライツは歌い出す。彼女の歌声は不思議な響きをもって、青い空へと広がった。いつしか、ひよこは心地よさで寝入ってしまっている。
そんな彼女の声に導かれてやってきた友人が、ひよこの持ち主を探して奮闘するのは、また別のお話。
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プロローグ
星使い ティンクル・ライツ ~願いは流星とともに~/想兼 ヒロ - カクヨム
想兼 ヒロ
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