「無垢なる翼」
幼い頃 緋色の空を往く鳥達を
追いかけては 見失う自分を嘆いた
やがて未知なる世界への扉が 開かれて私を誘う
強い決意を胸に宿し 無垢なる翼を広げる
砕け散った 想いの欠片 置いて行けはしないから
指先さえ見えない霧の中を 彷徨い続けてる
運命なんて そんな言葉は 「嫌い」だなんて言うけれど
貴方との出会いだけ 天命に感謝を捧ぐよ
貴方の眼が 全ての色を失うような
絶望の灰が 全てを塗りつぶしていく
だけど未だ残る命は 燃え尽きてはいないから
貴方の元へ 辿りつけるはず
無垢なる翼を広げて
思い出の奥に 刻まれていた 傷跡は今も深く
気付いた貴方への想い 今は背を向けて
雲を追い抜き 空に近付き それでも貴方に届かない
こんなに近くなのに 心は遠くて霞むよ
汚れなき祈り 純白の羽 私の声に応えて
貴方がくれた温もり どこへでも飛べるよ
冷たい雨も 暴れる風も もう恐れることなんてない
目の前の霧は晴れて 道は開かれる
溢れる想い 高鳴る鼓動 未来も今は信じられる
貴方と繋ぐこの手が 離れぬようにと願うよ
0 件のコメント:
コメントを投稿