🍳勝手知ったる他人の家🍳

「勝手知ったる他人の家〜♪」
いつものように隣の家の鍵を開け、一直線にキッチンへ向かう。
この家の主である私の幼なじみは、私生活がとにかく雑だ。 放っておくと「丼飯とレンチンパスタのヘビーローテーション」という恐ろしい食生活を送ってしまう。
とにかく自分のことは無頓着だから、体を壊さないか心配になってしまう。あたしがここまで家事が得意になったのも、そのせいだったりする。
とりあえず、部屋にこもって、飲まず食わずで没頭するのだけはやめてほしいかな。あたしも人のこと、言えないけど。
振り返ると、寝癖をつけたままのユキトが、目をこすりながらキッチンに立っていた。
「おはよう、沖田」
「おまえ、また勝手に」
「文句は言わせなーい! 感謝して食べなさいっ」
エプロン姿のまま、あたしはふふんと誇らしく胸を張って見せた。 文句を言いながらも、素直にダイニングテーブルにつくユキトを見て、私は小さく笑う。
本当に世話が焼けるけど……。
二人でこうして騒がしく迎える朝の時間が、あたしは結構好きだったりする。
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第1話 夏眠暁を覚えず
サマー・メモリーズ~モノクロームの水平線~/想兼 ヒロ - カクヨム
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