彼等はそれぞれの役割を演じて、世界を動かしている。
仲間内で『 』の呼称で呼ばれるが、彼等に固有名はなくあくまでも便宜上のものである。
『風』
人間からは自由を守護する風の神として知られている。生み、育て、壊す力のうち壊す力に特化している。
他の仲間や、実際に下の世界に触れるうちに人間に興味を持ち始め、惹かれている。
人間の前に現れる時はウェーブのかかった緑髪の少女の姿をとる。しかし、彼女は命から遠い存在のため、彼女の意思と関係なく視認できる人間は稀である。
『光』
人間からは秩序を守護する光の神として知られている。仲間の中でも、最高クラスに位置しているが、それゆえに苦労が絶えない。
混沌を生み出す存在であるため、人に良い感情を持っていない。それなのに、人に影響される仲間が多くいるため、その制御に頭を抱えている。
上記の理由から人を好んでいないが、必要とあれば銀髪の少年の姿をとる。それは、彼が唯一心を許した人間の姿を借りているのだ。
『水』
人間からは純真を守護する水の神として知られている。自分を甘やかしてくれる、土や風に懐いている。
無垢に無邪気で、時々人や妖精族に混じって遊んだりするが、怒らせると厄介。 彼女の逆鱗に触れて滅んだ文明も数多い。
人前に現れる時は、桃色の髪の幼い少女の姿をとる時が多い。
『土』
人間からは繁栄を守護する土の神として知られている。非常に命に近い存在で、人からの人気も高く『大地母神』と崇められ、親しまれている。
人に近すぎるため、かつて、人を愛したこともある。だが、愛する子を失ってからは、自分の領域に引きこもってしまっている。仕事はしっかりしているようだ。
穏やかな大人の女性の姿を借りることが多い。人前に姿を現していたころの絵画がよく残っている。
『月』
人間からは破壊を守護する月の神として知られている。悪意を許さぬ正義感を持つ。しかし、もちろん彼も神という存在のため、彼自身の基準によるものであるが。
屈強な男性の姿をとることが多く、彼が人に授けた武術『神月流』は各世界で伝承されている。それ故に、武芸者からの人気が高い。
『星』
人間からは願望を守護する星の神として知られている。人の良き思いに応える時もあれば、滅びにも力を貸す二面性を持つ。
オリエンタルな趣味をしていて、彼女の影響が強い土地は日本ぽかったり中国ぽかったりする。
長い黒髪が特徴的な女性の姿で人の前に現れたことがある。
『炎』
人間からは廻転を守護する炎の神として知られている。真っ直ぐな言動を好み、困難から立ち直る人の姿に心底感動し、応援している。
紫色の髪をした幼い少年の姿で、こっそりと努力する人間を助けたりしている。
『雷』
人間からは情感を守護する雷の神として知られている。他の仲間と異なり視覚的で、綺麗なもの可愛いもの好きなこともあり美の神と呼ばれたりする。
普段はお嬢様のようだが、感情の起伏が激しい。意外と理屈っぽく、頑固な『光』と話が合うほど。
ブロンドの美しい女性の姿で、人に混じってオシャレに興じたことも。
『闇』
人間からは混沌を守護する闇の神として知られている。他の世界に悪影響を与えるため、隔離された第三世界を管理している……はず。
仲間のことは好きだが、自分勝手で徹底的にやる気がなく、放置された管理下の世界は無秩序になっている。
『光』と同じく、あまり人前に姿は現したことはない。基本男性格だが、決まった姿を持っていないため女性的なこともある。
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