2026年1月7日水曜日

【SS】夕暮れの特等席【サマー・メモリーズ】

 

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あ、やっと降りてきた

あれ、ここって俺の家だったよな。

そんな錯覚を覚えるほど、そいつは我が物顔で居座っていた。ソファーにうつ伏せに寝そべって、おそらくお気に入りの動画を見ているのだ。
こうやって、俺が近くに立っていても気づきもしない。どうやら、そうとう熱中しているようだ。
無防備だよな……。俺は頭に浮かんだ考えを首を振って振り払った。

「ふふっ」

時折、笑い声が漏れる。楽しそうで何より。ただ、もうそろそろ場所を空けてくれないだろうか。
あんまりリビングにいない俺だけど、今日は見たい番組があるんだ。

スウェット姿で足をパタパタさせ、完全に一人の世界に入っていた。
集中しすぎると、周り見えなくなるからな、こいつ。まぁ、俺は人のこと言えないけど。たぶん、こいつに言わせれば俺の方が酷い。

実際、こいつの侵入に気づかずに部屋で作業してたもんな、俺。こいつのことだから、挨拶くらいはして入ってきてるだろうし。

「おい」
「あっ」

声をかけられたのに驚いて、静谷はスマホをソファに落とした。

「あ、ようやく降りてきた」
こっちを振り返った静谷は、悪びれもせずににっこりと笑った。

「遅いよ、待ちくたびれた」
静谷はくるりと仰向けになる。
「今日って、あんたが前に言ってた特番の日でしょ。一緒に見よ」

そんな約束、してないんだけどな。いい加減、アポを取るという行為を覚えてほしい。

まぁ、でも、結局何も言えなかった。こいつが遠慮しだしたら寂しいのは確かだから。

【本編はこちらから】第1話 夏眠暁を覚えず
サマー・メモリーズ~モノクロームの水平線~/想兼 ヒロ - カクヨム

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【SS】空への憧れ【星使いティンクル・ライツ】

 

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これだけあれば飛べるかな?

――ちょっと持っててくれ!

慌てた様子の風船配りにそう言われたのは30分くらい前になるだろうか。
洋介は大量の風船を手に、途方に暮れていた。すぐに戻る、と言われたが彼の言うすぐと洋介の認識には齟齬があったようだ。

「いつになったら戻ってくるんだろ?」

手を離してしまったら全てが台無しになってしまうプレッシャーと戦いながら洋介は立ち尽くしていた。
せっかく近場でイベントがあるからと足を伸ばしたのに、何もできないまま時間だけが過ぎていく。

「ねえ、お母さん。あれ」

近くを通った子どもが、羨ましそうに洋介を見る。
そこで思い出した。

(そういえば、昔は風船がたくさんあったら飛べるって思ってたなぁ)
空を飛ぶことに憧れていた幼少時の自分を思い出して、洋介の心は温かくなる。

ぼんやりと、そんなことを上を見ながら考えていたら風船が揺れた。
「ばぁ」
風船が外に跳ねる。その隙間から、ライツが顔を出した。

「何してんだよ、おまえ」
呆れ気味な洋介とは対照的に、ライツはとても楽しそうである。

「ねぇ、ねぇ。これ、ライツよりも強いよ」
ライツが下へと押そうとするも、風船はその弾力と浮力で押し返す。そんな攻防を嬉々として繰り返していた。

「まぁ、おまえが楽しいんだったら、いいけど」

ここからさらに三十分ほど、洋介は大量の風船をもつはめになった。
ただ、思ったよりも退屈しなかったのはライツが側で笑っていたからだろう。

【本編はこちらから】
プロローグ
星使い ティンクル・ライツ ~願いは流星とともに~/想兼 ヒロ - カクヨム 想兼 ヒロ


2026年1月1日木曜日

【謹賀新年】あけまして、おめでとうございます。

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謹賀新年

あけまして、おめでとうございます。
旧年度は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願いします。

今年の目標として。

……現在、とても体長がいいので崩さずに一年乗り切りたい。

そして願わくば、商業出版をしたい。
そのためにも、無理すると破綻するのは分かっていますが、コツコツと書いていきたいです。

重ねて、今年度もどうかよろしくお願いします。

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    【SS】予想外の赤【サマー・メモリーズ】

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