椿井文書―日本最大級の偽文書
中世の地図、失われた大伽藍や城の絵図、合戦に参陣した武将のリスト、家系図……。これらは貴重な史料であり、学校教材や市町村史にも活用されてきた。しかし、もしそれが後世の偽文書だったら? しかも、たった一人の人物によって創られたものだとしたら――。
いや~、この話すごいな。
たった一人の人物が作った偽の歴史が、今の世に真実として使われているっていうのが心をくすぐってくる。
椿井文書とは椿井政隆という人が制作した文書の総称。
すごいのは、大学などの専門家がこの文書を引用しているということ。
自分の考え方とか研究とかが正しい裏付けで引用ってされるんだけど。
つまりは、ちゃんと勉強している人が使いたがるほど、説得力のある資料として流布していたっていうことなんだろうって思うとすごい。
何だって、こんな文書を椿井って人が作ったかって言うと、由緒正しい家系だと証明したい人とか、土地の争いで歴史的な正当性を得るためにだとか。
あちこちで、同じ人が作ったから整合性がとれている、遠く離れた地域で見つかった文書が出てくるもんで信用されやすかったんだろうね。
京都山城地区では自治体も引用してるとか。
これは、偽物でした、って言われても信用できないくらいだろうね。
歴史ってこういうのがあるから面白い。
”「椿井文書」を偽文書と指摘する新書が先頃出版され、地元の歴史関係者らに波紋を広げている”という箇所について「椿井文書」が偽書なのは以前から知られていた、とツッコんだつもりになっている人がいるけど、その「以前から」というの、馬部先生の研究のことですからhttps://t.co/uoYbZEE1BJ
— 原田 実 (@gishigaku) May 8, 2020
新書ブログ更新:馬部隆弘『椿井文書』https://t.co/SyherJcYqe 副題に「日本最大級の偽文書」とあるように椿井政隆という人物が江戸時代につくった大量の偽文書をめぐる本ですが、偽文書にもかかわらず自治体史などに利用されてしまっている現状を告発しつつ、同時に椿井政隆の「面白さ」も伝える本。
— 山下ゆ (@yamashitayu) May 4, 2020
椿井文書については、こちらに大変詳しい解説と分析があります。https://t.co/HN0ZYDnZIz
— 弥勒の道プロジェクト (@mirokunomichi) May 8, 2020
なんだって! 偽作だと前から言われてたけど、町おこしの目玉になるから聞こえないふりをしてたし、地元の協力が得られないと調査が滞るから、学者も愛想笑いで誤魔化していた椿井文書が偽文書だって?! / 「日本最大級の偽文書」か https://t.co/6oahYutcAa
— HRUT (@HRUT1996) May 8, 2020
「日本最大級の偽文書」か 郷土史の定説ひっくり返るかも…山城の古文書 | https://t.co/ULEpj8n2St 記事でも紹介されてますが、綿密に勉強した上で縦横に設定をでっちあげたこの文書を解説する中公新書『椿井文書』はメッチャ面白いのでお薦めです。設定マニアの守護神。https://t.co/gfqt16si8I
— Хаями Расэндзин (@RASENJIN) May 8, 2020
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