椿井文書―日本最大級の偽文書



中世の地図、失われた大伽藍や城の絵図、合戦に参陣した武将のリスト、家系図……。これらは貴重な史料であり、学校教材や市町村史にも活用されてきた。しかし、もしそれが後世の偽文書だったら? しかも、たった一人の人物によって創られたものだとしたら――。

いや~、この話すごいな。
たった一人の人物が作った偽の歴史が、今の世に真実として使われているっていうのが心をくすぐってくる。

椿井文書とは椿井政隆という人が制作した文書の総称。
すごいのは、大学などの専門家がこの文書を引用しているということ。

自分の考え方とか研究とかが正しい裏付けで引用ってされるんだけど。
つまりは、ちゃんと勉強している人が使いたがるほど、説得力のある資料として流布していたっていうことなんだろうって思うとすごい。

何だって、こんな文書を椿井って人が作ったかって言うと、由緒正しい家系だと証明したい人とか、土地の争いで歴史的な正当性を得るためにだとか。
あちこちで、同じ人が作ったから整合性がとれている、遠く離れた地域で見つかった文書が出てくるもんで信用されやすかったんだろうね。

京都山城地区では自治体も引用してるとか。
これは、偽物でした、って言われても信用できないくらいだろうね。

歴史ってこういうのがあるから面白い。


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