青年は「ゴミ捨て場」でかく生きる
一般人の『振り』をしている傘鷺依空は、幼少の頃に『見えざる沼地』に足を踏み入れた事がある。
一度目は幼少。二度目は高校生。三度目は社会人。
その三度の経験を経て、己の愚かしさを顧みなかった依空は、ついに四度目にして『見えざる沼地』を踏み抜いた。
彼が溺れて沈んだ先にあったのは『異郷』であり、ゴミ捨て場と呼ばれたごちゃ混ぜの世界。
森に落ちた依空は、己が命を繋げようと懸命に生きるが、所詮は一般人である。蜘蛛のような目を持つ化物に襲われ、死にかける。
そんな彼を助けてくれたのは、『殻』を埋め込んだ森在住の人魂。
依空は人魂とともにこの異郷を生き抜くために行動を開始する。
(あらすじから転載)
ファンタジーのジャンルではあるものの、伝奇物を思わせる文体で進む本作。
微妙に慣れた様子の主人公が、冷静に事を運んでいくのが印象的。
まだ主人公しかいないけれど、新しく登場人物が増えたらどう展開していくのか楽しみです。
0 件のコメント:
コメントを投稿