2018年6月15日金曜日

マグネット!のこれが気になる:ちはや れいめいさんの 「セツカと時の鎖」

記憶のない少年が旅の先で見るものは……


一人の少年の旅から始まる、出会いと別れ。
生まれながらにコンプレックスのある人たちが己を受け入れ困難に立ち向かう。
これは五十年にわたり受け継がれる想いの物語。
セツカは幼い頃貴族のアーノルドに拾われた。
アーノルドの娘アイリーンと幼馴染みとして育ち、アイリーンに想いを寄せていた。
そしてアイリーンもまた、セツカに恋をしていた。
拾われて十五年経ったある日、アーノルドはセツカの母親の形見だという銀時計をセツカに託す。
セツカは母親の形見を手に、失った過去を求めて旅に出る。
その旅にアイリーンがついてきてしまう。
二人旅の最中、アイセと名乗る吟遊詩人と出逢う。
実はアイセの目的はセツカを捕らえること。
セツカを時の森に連れていき、そこには時魔法に封じられた7人の人間がいた。そのなかに、死んだと教えられていたアイリーンの母の姿もあった。
セツカは自分が彼らを封じた時の神子の跡継ぎであると知る。アイリーンの手を離し、神子の役目を継ぐ。
アイリーンはセツカが独りになることをよしとせず何年でも待つと手紙を出す。
セツカは迷いを捨て、アイリーン想いに応える決意をする。
アイセや他国の神子と関わるなかで、やがて自分の前世を思い出す。
己が二十年前に戦死したアーノルドの親友、その人であったこと。
母と友人を救いたいと願い再び生まれてきたこと。
そして、死の間際もう一度家族に逢いたいと願っていたこと。
すべてを思い出したセツカは、ようやく家族に巡り逢う。
(作者様のあらすじから転載しました。)

ちはや れいめいさんの 「セツカと時の鎖」


丁寧な描写で散りばめられた美しさが、物語としてまとまっていきます。
ファンタジーな世界観ですが、登場人物の心の動きは現代人にも共感できるものではないかなと思います。
とにかく、描かれている世界が魅力的で読んでいて引き込まれる作品です。

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